
「愛猫がうんちはちゃんとしているのに、おしっこだけが出ていないみたい…」
そんな様子に気づくと、とても不安になりますよね。
ネットの知恵袋などで似たような症状を探して、どうすればいいか悩んでいませんか。
実はこの状態、うんちが出ているからといって決して安心できるわけではなく、とても緊急性の高いサインかもしれないんですね。
この記事では、猫ちゃんの体に何が起きているのか、そして今すぐ私たちがどう行動するべきなのかを、一緒に確認していきます。
最後まで読んでいただければ、迷わずに正しい判断ができ、大切な猫ちゃんの命を守ることにつながりますよ。
少し怖いかもしれませんが、愛猫のために一緒に見ていきましょうね。
うんちが出てもおしっこが出ないのは危険なサインです

まず最初にお伝えしたいのは、おしっこがまったく出ていない状態は、様子を見ずにすぐ動物病院へ相談するべき緊急事態だということです。
知恵袋などの体験談を見ると、「もう少し待てば出るかも」と思ってしまうこともありますよね。
でも、獣医療の情報では、24時間以上おしっこが出ていない場合は、早急な受診が推奨されています。
「うんちが出ているから、お腹の調子は悪くないはず」と思ってしまう気持ち、すごくよくわかります。
ですが、うんちが出ることとおしっこが出ることは、体の仕組みとして全く別の問題なんですね。
おしっこが作られなかったり、外に出せなかったりする状態は、たった数時間でも猫ちゃんの体調を急激に悪化させてしまう恐れがあると言われています。
だからこそ、「もしかして…」と思ったら、まずは病院に連絡することが一番大切なんですね。
排尿と排便は別問題!おしっこが止まる理由

では、なぜ「うんちは出るのにおしっこが出ない」ということが起きるのでしょうか。
体の仕組みから、その理由を少し詳しく見ていきましょうね。
便が出ている=元気、ではありません
うんちがしっかり出ていると、ご飯も消化できていて元気そうに見えますよね。
でも、排便は胃や腸などの「消化器」の働きであり、おしっこは腎臓や膀胱などの「泌尿器」の働きなんです。
そのため、腸が健康に動いていても、おしっこの通り道にトラブルが起きていれば、尿だけがピタッと止まってしまうことがあるんですね。
この2つを分けて考えることが、猫ちゃんの異変に早く気づくコツかもしれません。
脱水や腸の問題と尿トラブルの違い
もし便秘なら、「3日以上うんちが出ない」「いきんでも出ない」といった症状が気になりますよね。
でも、今回のように「うんちは出るけど尿が出ない」という場合は、便秘を心配するよりも、まず先におしっこの異常を最優先で疑うべきとされています。
脱水が原因でおしっこが減ることもありますが、まったく出ないという場合は、ただの水分不足ではなく、通り道が塞がってしまっている可能性が高いかもしれません。
24時間おしっこが出ないとどうなるの?
「丸1日おしっこが出ないだけなら、人間でもあることだし…」と思ってしまうかもしれませんが、猫ちゃんにとっての24時間はとても大きな意味を持ちます。
おしっこは、体の中に溜まった老廃物や毒素を外に捨てる大切な役割があるんですよね。
急性腎障害や尿毒症のリスク
もしおしっこが外に出られず、体の中に溜まり続けてしまうとどうなるでしょうか。
膀胱がパンパンに膨れ上がり、さらには腎臓にまでダメージが逆流してしまいます。
その結果、急性腎障害や尿毒症を引き起こし、命に関わる大変危険な状態になってしまうと言われています。
だからこそ、獣医師さんたちは「24時間の無排尿」を強く注意喚起しているんですね。
私たちも、この「24時間ルール」をしっかり覚えておきたいですね。
こんな症状は要注意!よくある原因とサイン

それでは、具体的におしっこが出なくなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
おうちの猫ちゃんに当てはまるサインがないか、一緒にチェックしてみてくださいね。
オスの猫ちゃんは特に注意が必要です
実は、おしっこが出なくなるトラブルは、メスよりもオスの猫ちゃんで圧倒的に多く見られるとされています。
その理由は、体の構造にあります。
尿路閉塞(おしっこの通り道が詰まる)
オスの猫ちゃんの尿道(おしっこの通り道)は、メスに比べてとても細く、カーブしているという特徴があります。
そのため、尿の中にできた小さな結晶や、炎症による粘液などが、細い尿道にスポッと詰まってしまう「尿路閉塞」が起きやすいんですね。
完全に詰まってしまうと、おしっこをしたくても1滴も出せなくなってしまいます。
この状態は本当に苦しいので、すぐに処置をしてあげる必要があるかもしれません。
トイレに行っても出ない・血尿が混じる
最近の獣医療情報では、おしっこのトラブルは大きく2つのパターンに分けられるとされています。
「何度もトイレに行くのに出ない」パターンと、「そもそもトイレに行かなくなる」パターンです。
膀胱炎や尿路結石の可能性
何度もトイレに行ってポーズをとるのに、数滴しか出なかったり、全く出なかったりする場合は、膀胱炎や尿路結石の可能性が高いかもしれません。
チェックしたいポイントは以下の通りです。
- トイレに何度も行ったり来たりする
- おしっこに血が混じっている(ピンク色など)
- 排尿時やトイレの後に痛そうに鳴く
- 陰部をしきりに舐めている
- 元気や食欲が落ちて、嘔吐してしまう
これらのサインが見られたら、おしっこの通り道に石ができていたり、炎症が起きていたりするサインかもしれませんね。
ストレスが原因になることもあります
「うちの子は結石ができるようなご飯は食べていないのに…」と思う飼い主さんもいらっしゃいますよね。
実は、食事以外が原因になることも少なくありません。
猫特発性膀胱炎(FIC)とは?
最近よく取り上げられるのが、「猫特発性膀胱炎(FIC)」と呼ばれる病気です。
これは、細菌感染や結石がないのに膀胱炎になってしまうもので、主にストレスや環境の変化が関係していると言われています。
引っ越しをした、新しい家族が増えた、工事の音がうるさい、トイレが汚れている…など、ちょっとしたことでも繊細な猫ちゃんにはストレスになってしまうんですね。
このストレスからくる膀胱炎でも、結果的におしっこが出にくくなることがあるので、おうちの環境を見直してあげることも大切かもしれませんね。
迷わず早めの受診で大切な命を守りましょう
ここまで、猫ちゃんのおしっこが出ない理由や、その危険性について見てきました。
うんちがちゃんと出ていても、おしっこが出ない状態は別の病気が隠れているサインです。
知恵袋などのネット上にはたくさんの体験談がありますが、猫ちゃんの状態は一匹一匹違いますよね。
「あの猫ちゃんは大丈夫だったから、うちの子も大丈夫」と思い込んでしまうのは、少し危険かもしれません。
家庭でできることは、お水を飲みやすくしたり、トイレを清潔にしてあげる程度に限られてしまいます。
根本的な原因を解決するには、獣医師さんの専門的な診察とお薬、処置がどうしても必要なんですね。
焦らず、でも急いで病院へ連絡しましょう
もし今、あなたの猫ちゃんが24時間以上おしっこをしていない、あるいは何度もトイレに行くのに出ていないなら、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。
夜間や休日の場合は、救急対応をしている病院を探して電話をしてみるのも良いと思います。
「うんちは出ているんですが、おしっこが丸1日出ていません」と伝えれば、病院のスタッフさんもすぐに緊急性を理解してくれるはずですよ。
愛猫の苦しむ姿を見るのは辛いですが、あなたが早く気づいて行動を起こすことで、きっと猫ちゃんの元気な姿を取り戻すことができます。
迷わずに、まずはかかりつけの先生に相談してみてくださいね。
私たちの大切な家族が、1日も早く楽になりますように、心から祈っています。