猫踏んじゃったの歌詞が変わったって本当?

猫踏んじゃったの歌詞が変わったって本当?

「ねこふんじゃった」の軽快なメロディ、誰でも一度は耳にしたことがありますよね。
でも、久しぶりに歌詞を聞いてみたら「あれ?こんな歌詞だったっけ?」と驚いたことはありませんか。

昔はなんとなく「猫をいじめているみたいで可哀想…」と思っていたのに、なんだか優しい結末になっていて不思議に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
この記事では、ねこふんじゃったの歌詞が変わったって本当?と気になっているあなたへ、その謎や今の時代にどう歌われているのかを詳しく紐解いていきます。

読み終える頃には、きっとお子さんやお孫さんと一緒に笑顔で歌いたくなる、そんな温かい気持ちになれるはずですよ。

歌詞が変わったのではなく「優しい歌詞が定着した」のが真相です

歌詞が変わったのではなく「優しい歌詞が定着した」のが真相です

結論からお伝えすると、昔からあった歌詞が最近になって別の言葉に書き換えられた、というわけではないと言われています。
実は、私たちがよく知る「ねこふんじゃった」には、複数のバージョンの歌詞が存在しているんですね。

その中でも、踏んでしまった猫に「ごめんなさい」と謝って仲直りをするという、心温まるストーリーの歌詞が、近年になって広く知れ渡るようになったとされています。
また、子どもの頃はメロディしか知らなかった方が、大人になってから動画サイトなどで初めてフルコーラスの歌詞を知り、「思っていたのと違うから、歌詞が変わったのかな?」と感じるケースも多いようです。

なぜ「歌詞が変わった」と感じる人が増えているのでしょうか?

なぜ「歌詞が変わった」と感じる人が増えているのでしょうか?

では、どうしてこれほど多くの方が「昔と歌詞が変わった気がする」と感じるのでしょうか。
そこには、この曲の成り立ちや、現代のメディアの影響など、いくつかの興味深い理由が隠されているんです。

元々の曲には「猫」も「歌詞」も存在しなかった

まず驚かれるかもしれませんが、この曲の元々の正体はヨーロッパに伝わる作曲者不詳のピアノ曲だとされています。
海外では「Flohwalzer(ノミのワルツ)」などの名前で呼ばれていて、そもそも「猫」も出てきませんし、「踏む」という表現もありません。

さらに言うと、本来はピアノで弾くための曲なので、歌詞自体が存在しなかったと言われています。
日本に伝わったあと、誰かが弾いているのに合わせて後から日本語の歌詞が付けられ、その語呂の良さから「ねこふんじゃった」というタイトルが定着していったんですね。

記憶の曖昧さと「複数の歌詞」の存在

日本で親しまれている歌詞の中でも、NHKの『みんなのうた』などで放送された、阪田寛夫(さかた ひろお)さん作詞のバージョンが最も有名だとされています。
一方で、1954年に丘灯至夫(おか としお)さんという作詞家が作ったとされる別の歌詞も存在していると言われています。

私たちが子どもの頃、保育園やピアノ教室、あるいは家庭で歌っていたとき、地域や年代によって歌い方にばらつきがありました。
「サビの部分しか歌わなかった」「メロディだけ弾いて歌わなかった」という方も多いですよね。
そのため、自分の曖昧な記憶と、現在標準とされている歌詞との間にギャップを感じやすいのも、「歌詞が変わった」と思ってしまう大きな理由のひとつなのかもしれません。

インターネットや動画サイトによる「歌詞の標準化」

最近は、YouTubeなどの教育系チャンネルで、童謡や手遊び歌の動画を手軽に見ることができますよね。
これらの動画の多くで、先ほどご紹介した「阪田寛夫さんバージョンの歌詞」が採用されていることが多いんです。

「ねこ ふんじゃった」「ねこ ふんづけちゃったら ひっかいた」から始まり、後半には「ごめんなさい」と謝る。
この一連の流れが動画を通じて全国の子供たちに均一に広まった結果、大人たちが「今のねこふんじゃったって、こんなにストーリーがしっかりしていたんだ!」と驚く機会が増えたのだと思われます。

今と昔でどう違う?「ねこふんじゃった」の興味深いエピソード

今と昔でどう違う?「ねこふんじゃった」の興味深いエピソード

ここからは、昔のイメージと今のイメージがどう違うのか、そして世界ではどんな風に親しまれているのか、具体的なエピソードを3つご紹介しますね。
きっと、誰かに話したくなるような面白い発見があるはずですよ。

昔は「猫いじめ」のような残酷なイメージがあった?

昔の日本の民謡やわらべ歌には、「猫を踏んで蹴る」など、現代の感覚からすると少し残酷に感じるような歌詞が存在していたと指摘されています。
戦前や昭和の中頃は、動物に対する価値観や距離感が今とは少し違っていたのかもしれませんね。

その当時の「猫をいじめるような歌」の記憶が、なんとなく「ねこふんじゃった」のメロディと結びついてしまっている方もいらっしゃるようです。
だからこそ、今の優しい歌詞を聞いたときに「昔はもっと残酷な歌だったのに、時代に合わせてマイルドになったのかな?」と勘違いしてしまう方が多いのですね。

現在主流の歌詞は「謝罪と仲直り」の優しいストーリー

今広く歌われている歌詞を最後まで聞いてみると、とても素敵な小さなドラマが描かれていることがわかります。
猫を踏んでしまって、引っかかれて怒る場面もありますが、その後はどうなるかご存知ですか。

途中で「ねこ ごめんなさい」「おどかしちゃって ごめんなさい」としっかり謝罪をしているんです。
そして最後には「ねこ 寄っといで」「かつぶし やるから 寄っといで」と、仲直りをして終わるんですね。

この流れが、子どもたちにとって「悪いことをしたらごめんねと謝る」「そしてまた仲良くする」という情操教育の面でもすごく良い影響を与えると、教育系の専門家からも高く評価されているそうです。
ただのイタズラの歌ではなく、思いやりを学べる歌として親しまれているなんて、なんだか嬉しいですよね。

世界では「猫を踏んでいない」という驚きの事実

実はこの曲、世界中で様々なタイトルで呼ばれているんです。
ピアノ教室のブログなどでもよく紹介されていますが、国によってタイトルがまったくバラバラで面白いんですよ。

  • メキシコでは「おさるさん」
  • フランスでは「カツレツ」
  • スウェーデンでは「豚のワルツ」
  • ロシアでは「犬のワルツ」
  • イギリスやアメリカでは「サーカスソング」

動物だったり、食べ物だったり、サーカスだったりと、本当に自由ですよね。
インターネット上では、「猫を踏んづけているのは日本だけだった!」という事実が、よく驚きのネタとして取り上げられているんです。
日本ならではのユーモアと語呂合わせから生まれたタイトルだと思うと、さらにこの曲に愛着が湧いてきませんか。

時代とともに優しく受け継がれる「ねこふんじゃった」の魅力

ここまで、「ねこふんじゃった」の歌詞にまつわる謎について一緒に見てきました。
最後に、この記事のポイントを簡単に整理しておきますね。

  • 元々は歌詞のない海外のピアノ曲で、「猫」は無関係だった。
  • 歌詞が時代に合わせて変わったのではなく、複数の歌詞の中で「謝って仲直りする優しい歌詞」が広く定着した。
  • 昔の残酷なわらべ歌のイメージと混ざって記憶している人が多い。
  • 今はYouTubeなどで「ごめんなさい」を含む歌詞が標準化され、情操教育にも良いと評価されている。
  • 世界各国では「豚」や「カツレツ」など、全く違うタイトルで親しまれている。

私たちが「歌詞が変わった?」と疑問に思った裏側には、こんなにたくさんの面白い背景が隠されていたんですね。
昔の記憶と違って戸惑った方も、この優しいストーリーを知って、ほっと心が温かくなったのではないでしょうか。

今度、ご家庭や保育園などでこの曲が流れてきたら、ぜひ最後の「ごめんなさい」「かつぶしやるから寄っといで」のところまで耳を傾けてみてくださいね。
きっと、猫ちゃんとの可愛いやり取りが目に浮かんで、思わずクスッと笑顔になれるはずです。
お子さんやお孫さんがいらっしゃる方は、「実はこんなお話が隠れているんだよ」と教えてあげながら、一緒に楽しく歌ってみてはいかがでしょうか。